どんな人が派遣で働いている?

 皆さんは「派遣」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか。一時期には「派遣切り」という言葉が世に広まったこともあり、仕事が不安定なイメージや正社員ではないという消極的なイメージを持たれているのではないかと思います。しかし、実際に派遣で働いている人はどのようにして働いているのでしょうか。派遣にはデメリットばかり注目が集まってしまいがちですが、派遣として働くことを選ぶ人をご紹介するとともに派遣についてもより理解を深めていただきたいと思います。

 まず派遣として働いている人に多いのは学校の授業が忙しく、なかなか普通のアルバイトをすることが難しい学生さんです。普通のアルバイトでは週に何回入るかがあらかじめ決められていることが多いですが、派遣の仕事を単発で利用することで無理なく働くことができます。さらに、急に一日予定がなくなってしまった時など、急な予定の変化にも対応して働くことができることからほかにも予定がたくさんある学生さんには派遣がピッタリなのかもしれません。
 また、アルバイトよりも時給が高い仕事が多いことも少ない時間でお金を稼ぎたい学生さんに利用される要因の一つかもしれません。

 すでに結婚していて、配偶者の稼ぎも安定しており、家事や育児と仕事を両立させるために働く女性にも派遣を利用している方が多いようです。正社員としてがっつりと会社で働いていると家庭がおろそかになってしまうかもしれないと考えられています。また、配偶者の扶養枠に収まる範囲内でお金を稼ぐように調整しながら派遣として働くことで無駄なく家計を支えている人も多いようです。家庭によって事情は様々ですが、結婚している女性にとっては派遣で働くというのは正社員で働くことよりも気軽に選択することができるという点で魅力があるようです。

 正社員として働きたいという願望がある人も派遣で働くことを通じて正社員になろうと考えている人も少なくありません。普通に転職活動、就職活動を通じて働き先を探すよりも派遣として企業で働き、正社員として登用されることを目指している方が多いようです。働けない空白の期間を作っているよりは、派遣で働くことで経験を積みながらいろいろな仕事を経験して即戦力としての能力も育てることができるのは「派遣」の魅力の一つかもしれません。